2012年10月4日

二口山塊(宮城)の思い出

二口山塊は、私の思い出の山です。


大学で仙台に出て、初めて一人暮らしを始めた頃。
面白山、大東岳、小東岳、北面白山、糸岳、舟形山など、よく登りました。
たまに県外にも行きましたが、やはり二口はホームグラウンドと感じます。





面白山から望む大東岳(中央の台形の山)/舟形山麓のブナ、推定樹齢200年




南東から眺める栗駒山
数年後に宮城内陸地震で登山口が被害を受けた




多分、朝日連峰だと思う




左)東北にもコマクサが生える場所はあった 右)春に良く取れたコシアブラ



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宮城から東京に来て、まず驚いたことは、山に虫がいないということでした。
二口山塊には吸血性の昆虫が多く、我々は勝手に「フタクチ」と名付けていました。たまに金色の個体がいて、こっちは「ゴールデンフタクチ」と呼ばれていたような…。とにかく数が凄く、立ち止まって手拍子をすると毎回10匹以上のフタクチを殺せるほどでした。100匹以上は常時まとわりついていたのではないでしょうか。用足しに外に出た途端、尻を20か所位刺されたりしました。



虫がまとわりついて嫌がる先輩。頭の所にある点々が全部フタクチ
多分正しくは、ブヨ、かな?



こいつらは結構しぶとくて、通常の虫よけスプレーでは全く効果がありません。
ちなみに、ハッカスプレーはかなり効きます。非常にお勧めです。
関東では出番がありませんが、今でも沢に行く時などは持っていきます。
一応リンク貼っておきますが、登山用品店で普通に買えますね。
登山の虫除け、ブヨ除けに。
トレッキング&アウトドアツール/防虫用品天然ペパーミントスプレー

ただ、虫よけの基本は「手で常に払い続けること」。
歩きながら、常に両手、首筋を手のひらで撫で続けます。
これで、虫が止まっても瞬時に払いのけることが出来ます。
牧場の、ウシのしっぽを思い出してください。
アブを払う、あの動き。あれです。


今思うと、東北の山は自然林が豊富で、入山者も少なかったと思います。
人が少ないから、山菜が採りつくされることもないし、みなおおらかでした。
犬を連れて登るのも、昔から続く自然なスタイルに思えたし、
トイレもそれほど神経質にならずに済みました。


まあ、そんなのは今だから思うことで、
当時は女子の入山者が少ないことに絶望していましたが。
飯豊に行ったとき、関東のワンゲルと同じテン場に泊まって
関東では女子部員がいるのか!と驚愕したものです。



悲喜こもごも詰まった当時の部室


二口、懐かしいですね。
学生生活と重なるからか、なんとも言えない、暖かいおもいでがある山です。



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