2012年8月6日

エバニュー(Evernew) セラミックコッヘル深型11 CA187

最近、新しいコッヘル購入についてずっと悩んでいました。
これまでのはsnowpeakのアルミのタイプで、不満は無いが長所も無かった。
入れ子の大きい方を無くしたのを機に新調することにしました。
しかし…

これがコッヘル沼の始まりでした。



まさかこんなに悩むとは。


【アルミかチタンか】
昔縦走をメインに歩いていた頃は、軽量化の必要性はあまり感じませんでした。しかし、沢などにいくようになると、ハーネス、ギア類、ヘルメット、靴、ロープなどが必要になります。冬場ならアイゼンとピッケルが加わり、燃料も増え…必然的に軽量化を意識した道具選びをするようになり、軽量なチタニウム製のコッヘルは魅力的でした。

そもそもチタン自体がブランド力が高い素材です。医療現場でも用いられる極めて高い安全性とか、鉄より強く、錆びない理想の素材とか。それほどの性能がコッヘルに必要かはさておき…

で、最初は以下の組合せを候補に考えました。


これと、



これ。
大きい方は、平鍋でセラミックコーティングもあり、調理用途での使用を想定しました。縦型は食後の拭き取りが面倒だし、吹きこぼれるし。ガス缶とヘッドをスタッキング出来るというメリットがあるのですが、それと比べてもマイナスが大きすぎる。


小さい方は普段は湯沸かし用に、複数人の山行では小型バーナー、110g缶を非常装備として加えることが出来ます。非常パックにメタは常備していますが、万一のビバークでメタで耐える自信が全くないので、ガスバーナーは個人装備にしたいです。


このように良い所だらけのセットですが、結局購入には至りませんでした。なぜ止めたか?それは金が無いからチタンはこげやすいという話を聞いたからです。小鍋は良いとして、大鍋はアルミの方が使い勝手が良いかなと。というか、たかが鍋セットに7000円って…。


しかしアルミコッヘルは種類が少ない…。各メーカーとも主力はチタンで、アルミは残りかすみたいな製品ばかり。まず、チタンでは各社から出ている「コート付き」製品がほとんどありません。コーティングがあると食後の拭き取りが楽そうだし、アルミ=アルツハイマー説の世代としてはセラミックコートがあった方が安心だし、無垢材はなんか地味で洒落っ気が無い。


そんな時、見つけたのがこれ。
業界の老舗: Evernew社から出ているこの製品。

エバニュー(Evernew) セラミックコッヘル深型11 CA187


これはアルミ鍋の上にセラミックコート、取っ手にはゴムがついていて、ふたはフライパンになりと、私の理想の鍋でした。しかも色がかわいい。しかしこの鍋、あまり人気がないのかネットのレビューにもほとんど登場しません。どのような製品かわからない怖さはありましたが、結局買いました。本当は前述の理由で横型にしようと思ったのですが、縦型の蓋がフライパンとして優秀という話を聞いたので縦型にしました。


実物の写真。



色は赤。サイズは一番小さいタイプです。これでも一人には十分。



(上)表面はキラキラしていてとても綺麗です。
(下)MSRのボトルと統一されていい感じ。





【総括】
・作りは非常に良い。その点はさすが老舗です。
・アルミでセラミックという希有な存在。
・フライパンの取っ手を延ばすと蓋がきちんと閉まらなくなります。これは良くない。この点は設計が古いのかもしれませんね。
・総合すると、幾つかの短所はあるものの、アルミ&セラミックのベストマッチと、かわいい色を考えると十分おすすめのコッヘルだと思います。


追記
先日の針木岳で使ってきました。
ショートパスタとミネステローネを作りましたが、トマトソースが全くこびりつかず、セラミックの強さを痛感しました。今までのアルミコッヘルには、同様の調理で落としきれなかったトマトの色とかが染み付いているので…。

追記2
この製品をICIで発見しました。原宿だったか神保町の本店だったか、記憶が曖昧ですが…
実際に見るとイメージもわきやすいかと思います。


2 件のコメント:

  1. 初めまして。パンの取手は屈曲加工を施して、持つにも畳むにも丁度良いアングルを付与させていただけれ場と思います

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    1. コメントありがとうございます。
      持ち手の金属がかなり硬いので、私の技術では加工が出来ませんでした。
      ゴムを外して、バーナーで炙れば柔らかくなるのかも知れないですね…
      工作技術の無さを恨みたいです(笑)

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